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【Episode23】“Sardinian” サルディニアン 後編

「Cantu a Chiterra」は、ギターを伴う伝統歌。創作詩を歌い競い合う。
そして、人々の集いに欠かせない楽器アコーディオン。楽しく軽やかな伴奏で男女が組みステップを刻む円舞が島では盛んだが、男たちだけで構成された凛々しい舞踏「カンバレス」も創作されている。
サルディニア人のルーツは中央アジアから来た騎馬民族だという説があるが、島では、アクロバティックな乗馬の技を競う祭りや騎馬文化が盛んだ。
民衆が結束し、自然とともに生きる暮らしを守り抜いてきた彼らの誇りは、町ごとに個性を放つ合唱文化が物語る。山岳地帯の町の男達による歌の宴は、素朴で力強く温かい。