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【Episode17】“Konnakol” コナッコル

心身の極限に挑むかのようなパーカッションの超絶技法は、長い修練の賜。「コンナコール」と呼ばれるリズム復唱法で、耳から耳へ、師から弟子へと伝えられてきた。緻密に計算されたインドのリズムは、数学的な美しさでもある。
顔の筋肉の変化と指先の表現であらゆる感情を表す『カタカリ舞踊』の迫力も見ごたえたっぷり。
インドの伝統楽器カンジーラを奏でるのはV.Selvaganesh (V.セルヴァガネシュ)。素焼きの壷の太鼓ガタム演奏は、セルヴァガネシュの父T.H.Vikku Vinayakram(ヴィック・ヴィナヤカラム)。彼はジョン・マクラフリン(英・ギタリスト)が結成したグループ“シャクティ”に参加しグラミー賞を受賞した。父、息子、孫、ファミリーが三代揃って掛け合うパーカッションは見物だ。
リズムの算術的美しさを体現するムリダンガム演奏は、Karaikudi Mani(カライクディ・マニ)。それまで表舞台に立つ事のなかったパーカッションのソロ演奏の芸術性を世に広めた開拓者でもある。