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【Episode15】“Bomba” ボンバ

ボンバのルーツは、17世紀、植民地時代のプエルトリコにさかのぼる。西アフリカからやって来た奴隷たちは、古代アフリカの信仰を禁じられ、農園での悲しみや怒りをドラムとダンスで表した。
ボンバは互いの精神をぶつけあい会話する、奴隷たちの秘密のコミュニケーション手段でもあった。
女性ダンサーは、プランテーション衣装の嘲笑でもある白い襞のスカートを激しくひるがえし、ドラムに合図を送りリードする。男性ダンサーはパナマ帽で意思を表す。踊り手とドラムの間に生まれるコール&レスポンスの連鎖が、美しいエネルギーを生み出してゆく。
ボンバを世に広めたラファエル・セペダ(Rafael Cepeda)を父に持つ、ヘスス・セペダ(Jesus Cepeda)率いるファミリーが、先祖から受け継いだ血の象徴であるという川のほとりで、熱狂的なボンバを繰り広げてくれた。