放送内容

#91

テレメンタリー2022「日記の中の父~餓死の島 2年の記録~」

宮城県亘理町に住む佐藤勉さん81歳。2歳の時に父・冨五郎さん当時39歳を太平洋戦争で亡くし、父の記憶は残っていません。戦後、勉さんのもとに2冊の日記が届きました。その日記は、マーシャル諸島で戦死した父が、戦場で刻んだ2年にわたる記録でした。どういう父だったのか勉さんは日記から父の手掛かりを探そうとしました。しかし、日記は紙が劣化し鉛筆の文字が薄くなっていた上、当時の言葉で記されているため、簡単に読むことはできませんでした。勉さんは、「日記の中にいる父」を探す“旅”を始めます。
 
解読が進み、浮かび上がってきたのは、マーシャル諸島での「餓死の実態」。戦争とは程遠い、戦地の現実が見えてきました。過酷な戦場で、2年にわたって日記を書き続けた父。そこには、勉さんへの思いも綴られていました。父は、なぜ日記を残したのか見えてきた父の姿とは戦後77年、日記の中の父が蘇ります。
 
【ナレーション】
上野樹里
 
【初回放送】東日本放送:2022年8月14日