放送内容

#69

テレメンタリー2022「働いた。闘った。」

名古屋の老人ホームに入居する貝谷アキ子さん。独身を貫き、仕事一筋に生きてきた。
戦争中は挺身隊として動員され、戦後は倉庫会社に40年間勤務。当時の女性としては異例の管理職に抜擢され、経理部次長まで昇進した。
姪の京子さんはアキ子さんを「生き方の手本」と捉え、敬愛している。京子さんは、アキ子さんの人生を手記にまとめようと動いてきた。
 
戦争から始まるアキ子さんのキャリアは、「女性が働く環境」の変遷を象徴している。戦争中、労働力不足で女性の勤労動員が強化され、アキ子さんも軍需工場に勤務していた。
しかし、戦争が終わるとすぐに解雇。アキ子さんは幼い兄弟を養うため、倉庫会社に再就職するが、給料は男性社員の半分程度。
戦中、戦後を働き続けた女性元会社員の実体験から、日本の女性が「雇用の調整弁」として扱われてきた歴史を紐解く。
 
【ナレーター】
菅原竜太(メ~テレディレクター)
 
【初回放送】名古屋テレビ放送:2022年10月1日