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#94

春を先取り!古都歩き

早春の京都。いよいよ散策が楽しいシーズンの到来!今回は芸能界きっての京都通・羽田美智子さんが、都の春を先取りしてこの季節に訪ねたいスポットを巡ります。
まず向かったのは、東山で人気の散策道「哲学の道」。春と言えば「雛祭り」ということで、程近くにある尼門跡寺院「霊鑑寺」へ。通常は非公開ですが、春の特別公開に先駆けて拝観できることに。江戸時代初期に創建されたこちらは、皇室の女性たちを育ててきた寺院。展示されているのは、幼くして出家した皇女たちが寂しくないようにと揃えられたカルタや御所人形など。さらに、絢爛豪華な書院、「上段の間」に飾られていたのは、大変貴重な雛人形。江戸幕府十一代将軍・徳川家斉が尼宮に贈ったと伝わるその人形の姿とは?

続いては、雛祭りに関わりの深い京菓子を求め、明治26年開業の「末富」へ。憧れの「末富ブルー」で和菓子好きに知られる名店です。京都ではひな祭りの頃、 “ひちぎり”というお菓子を食べる風習がある、とのこと。果たしてどんなお菓子なのか?羽田さんが作り方を教えてもらいながら、その秘密を探ります。
続いては、羽田さんが京都に来るとよく訪ねるという、江戸時代末期創業の和装小物店「井澤屋」へ。こちらは、南座で活躍する歌舞伎役者や、祇園の芸舞妓たちに愛される店。並ぶのは、「葵バッグ」をはじめとする名品ばかり。春に持ちたい小物をチェックします。
さらに向かったのは、「哲学の道」の近くに位置する法然ゆかりの寺院「法然院」。羽田さんがかつて仕事に行き詰まった時に訪ね、人生の迷いを聞いてもらったという梶田真章貫主と再会。本堂には、毎朝欠かさず散華(さんげ)されるという25輪の美しい生花が。そこに込められた深い意味とは?
京都愛あふれる羽田さんの目線で、古都の春を満喫します。