番組表

バックナンバー

#91

都の冬を楽しむ

厳しい寒さで知られる京都の冬ですが、この季節ならではの景色や、食、行事など…冬だからこその楽しみも数多くあります。今回は俳優の中村雅俊さんが、そんな京都の冬を満喫する旅へと出かけます。
まずは「冬の絶景」を楽しむため、京都市の西隣に位置する亀岡市へ。実は亀岡は、晩秋から初春にかけて、朝の時間帯にたびたび濃い霧が発生する「霧の街」として知られます。そんな霧が生み出す絶景を眺められるのが、平安時代からの歴史を誇る「千手寺(せんじゅじ)」。山の上にあるこの寺から早朝の街を眺めると、そこには、霧がまるで海のように漂う「雲海」が!中村さん、この寺にある3つの絶景ポイントから雲海の眺めを堪能します。
続いては冷えた身体を芯から温めてくれる「冬の食」。江戸時代の創業からおよそ340年を数える「大市」は、精のつく「すっぽん料理」を味わえる老舗。絶品のすっぽん鍋の味の秘密は、1600℃もの高温で一気に炊き上げても割れることのない特別な鍋にありました。数週間かけて鍋を育てるという裏側を特別に公開。溶岩のように真っ赤になった鍋底に、中村さんも大興奮。

身体が暖まったら、次は「心が温まる場所」へ。亀岡で1300年以上の時を刻む「穴太寺(あなおじ)」には、なんとも珍しい姿をしたお釈迦様がいるんです。心がほっこりする意外なその姿とは?
東山のランドマーク、八坂の塔のそばにある「八坂庚申堂(やさかこうしんどう)」は願いを叶えてくれるカラフルな「くくり猿」で知られる寺。ここで行われるのが「こんにゃく焚き」。無病息災を願って焚かれたこんにゃくが、参拝者に振る舞われます。いつもは60日に一度の「庚申(かのえさる)」の日に行われますが、例年1月6日と7日だけは特別に、庚申の日ではなくとも振る舞われ、冬の風物詩となっているんです。そんなこんにゃく焚きのご利益を得るのに大切な、食べる際の特別なルールとは?
そして京都の冬の食としてもう一つ欠かせないのが「ぼたん鍋」。野趣あふれるイノシシ肉を使った、冬の京名物として知られるぼたん鍋ですが、その元祖と言われるのが、100年以上続く老舗の料理店「畑かく」。イノシシの鍋料理を、京都の人たちに受け入れてもらうため、ほどこした工夫とは? 
絶景、歴史、食…都の冬を満喫する旅、ぜひお楽しみに。


【専門家出演者】
●まいまい京都 代表
 以倉 敬之さん