番組表

バックナンバー

#86

美しき3人がめぐる世界に誇る京都

今回は、檀れいさん、賀来千香子さん、羽田美智子さんが、世界に絶賛される京都の名所、絶景、歴史・文化を訪ねる2時間スペシャルです。
まずは檀さんが、嵐山・嵯峨野を訪れ、遊覧船やトロッコ列車に乗り、平安貴族たちが愛でた紅葉や、外国人にも大人気の紅葉の絶景を楽しみます。嵐山には、世界的に知られる一流料亭「京都吉兆 嵐山本店」があります。創業100年を見据え、当代・徳岡邦夫さんが想いを込めて改装した「待幸亭」を案内していただきます。この建物は、パナソニック創業者・松下幸之助氏から譲り受けたもの。その空間を、金閣寺に作品を奉納したことでも知られる日本画家・森田りえ子先生をはじめとする京都の職人たちが、新たに蘇らせたのです。そんな貴重な空間で味わう絶品料理に檀さんは心を弾ませます。続いて訪れたのは、待幸亭でも使われていた唐紙を、日本で唯一400年にわたり作り続けている「唐長」。桂離宮や二条城など歴史的建築物に使われる貴重な唐紙。その製作工程を間近で見学。さらに今、世界から唐長の唐紙が評価を受けている理由に迫ります。

賀来さんが紐解くのは、今の京都の礎ともなった豊臣秀吉の京都大改造。重要な役割を果たしていた「二条通り」を歩きながら、秀吉の大改造に込めた思惑を探ります。また、秀吉が果たせなかった紅葉を見るため醍醐寺へ。秀吉は「醍醐の花見」の後、紅葉を愛でるために三宝院庭園を設計しますが、その完成を見る前に亡くなります。賀来さんは秀吉の“幻のモミジ狩り”を堪能します。さらに世界のトップブランドがこぞって研修に訪れる帯屋「誉田屋源兵衛」で、意外な素材で作られた究極の帯を見学。
羽田さんは、植物から抽出した天然染料のみを使う職人・染司よしおかの6代目当主・吉岡更紗さんのもとへ。吉岡さんが染めあげる作品には、日本人の繊細な色彩美を見て取ることができると言います。その染色の技に迫ります。羽田さんが20年来通う祇園の和菓子屋「ぎおん徳屋」では、名物のわらび餅をいただきます。羽田さんこだわりの食べ方とは? 最後は叡山電車に乗り、京都ツウが“最後に楽しむ紅葉”とが見られる「白龍園」に足を運びます。


【専門家出演者】
●同志社女子大学 教授
 天野太郎さん