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#85

古都でめぐる武士の道
〜平安から幕末まで〜

平安時代に誕生し、歴史の表舞台に立った「武士」。今回は幕末までおよそ700年に渡る武士の足跡を京都で辿る旅へ。俳優の髙嶋政宏さんが「武士の始まり」「戦い方」「武士道の変化」をひも解きます。
まずは「武士の始まり」を知るため、日本の歴史上、最初に全国的に有名になった武士…平将門を祀る「京都神田明神」へ。東京では、大きな境内を持つ「神田明神」ですが、京都神田明神の意外な姿とは?
武士として、まず歴史の表舞台に立ったのは平氏でしたが、その平氏を倒したのが源氏。続いてはその源氏の始まりと深く関わる「六孫王神社」へ。この神社に祀られているのが「源経基」という人物。後に鎌倉幕府を開くことになる源氏の棟梁、源頼朝の祖先にあたります。鎌倉幕府に始まる武家政権は、その後、室町幕府、そして江戸幕府へと繋がりますが、実はそれぞれの幕府を開いた源頼朝、足利尊氏、徳川家康には「ある共通点」があるんです。その秘密がこの神社で明らかに!
続いて「武士の戦い方」について分かるのが意外にも学問の神様を祀る「北野天満宮」。この社に奉納された様々な時代の「刀」から武士の戦い方の変遷が明らかに。刀の大きな特徴である「反り」、そして「長さ」や「装飾」から分かる武士の戦い方とは?
また時代によって「武士道」も大きく変化します。一乗寺にある「圓光寺」は、徳川家康が学校として創建した寺院。家康は武士に学問を奨励しましたが、そこには、教養を身につけさせる以外に、別の狙いがあったんです。武士道の変化にも繋がるその狙いとは? さらに武士が己の武勇を見せつける「切腹」も時代と共に変化。江戸時代には、武士道に反するとも言える、驚きの切腹が行われるように。
そして幕末。歴史に名を刻んだ武士と言えば、新選組を率いた近藤勇と土方歳三。彼らがひたむきに理想の武士道を追い求めた理由、そして迎えた意外な最期とは? 
さらに、高嶋さんが京都に来たらよく通っているという絶品の「武士メシ」も紹介します。
京都で巡る武士の道、ぜひお楽しみに。


【専門家出演者】
●同志社女子大学
 現代社会学部社会システム学科
 天野太郎さん