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#72

心を整える 〜景色・歴史物語・食〜

今回の旅人は、番組初登場の俳優、勝村政信さん。今年61歳になる勝村さんは最近「心を整える」ことに興味が湧いてきているそう。そこで今回は、京都の美しい「絶景」、知られざる「物語」、そして彩り豊かな「食」を通して、心を整える旅を楽しみます。
まず訪れたのは「白峯神宮」。境内にある「精大明神」は球技の神様として、サッカーの日本代表をはじめ、球技に携わる人達の崇敬を集めてきました。なぜここに球技の神様が祀られることになったのでしょうか。実は1400年続く貴族や皇族の遊びと深い関係が・・・。勝村さんもその遊びを実際に体験してみます。
鎌倉時代に始まる歴史ある禅寺「正伝寺(しょうでんじ)」では、徳川家康に仕えた武将の壮絶なエピソードにまつわる物と、心が整う美しい庭園を拝見。あの谷村新司さんが中学生の頃にその美しさに感動し、ミュージシャンとして活躍するようになってからも足繁く通ったというその庭園とは?

弘法大師空海ゆかりの由緒ある寺院「神光院」では、空海自ら彫ったという貴重な本尊を拝見。さらに、この寺院には幕末、あの西郷隆盛の心を動かした知られざる人物の物語が伝わっていました。日本の歴史を変えたとも言われる「絶世の美女」・・・美貌を捨て、私財を捨て、人に尽くした「無私」の物語に、勝村さんも驚きを隠せません。
そして最後は心だけでなく体も喜ぶ「食」。江戸時代のはじめに創建された禅寺「閑臥庵(かんがあん)」で中国伝来の精進料理「普茶(ふちゃ)料理」をいただきます。その大きな特徴は、精進料理では使うことを禁じられた肉や魚の料理を、植物性の食材だけで見た目を味を再現した「もどき料理」。そこに込められた禅の教えとは? また精進料理で使うことが出来るはずの「栗」そっくりのもどき料理も登場。一体なぜわざわざ栗をもどき料理にしたのでしょうか。そこにもこの寺院ならではの深い理由がありました。
絶景、歴史物語、食で心を整える旅、是非お楽しみに。


【専門家出演者】
●まいまい京都代表
 以倉敬之さん