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#64

平安時代に出逢える京都三山 西山

三方を山に囲まれている京都。観光名所が数多く残る「東山」や「北山」に比べて、あまり知られていない「西山」ですが、実は平安時代の面影が色濃く残る絶景や歴史に出会える場所だと言います。今回は俳優・中村雅俊さんが、西山の達人の案内のもと京都三山 西山を旅します。
古くから筍の産地である西山は、「竹取物語」の発祥地の一つとも言われています。まずはその竹が織りなす絶景を楽しみます。全長約1.8kmにも及ぶ竹林の散策路、竹の径です。竹林といえば嵐山が有名ですが、嵐山と比べて観光客も少なく、風情ある竹の絶景を独り占めできる穴場です。

西山連峰の中腹に門を構える三鈷寺。「天空の寺」と呼ばれるこの寺で出逢うのは、西国一とも言われる絶景。眼下に広がる京都の街並みから平安京に思いを馳せます。
平安時代に「源氏物語」を執筆したを紫式部が、氏神様として崇めた大原野神社。その境内では、美しい青もみじのトンネルや、モネの名画を彷彿とさせる睡蓮といった心癒される景色を楽しみます。なぜこの社が紫式部の氏神様となったのか?その理由を紐解きます。境内に置かれる狛鹿と深い関係があると言われていますが、一体どのような関係が?
さらに、平安時代末から鎌倉時代にかけて活躍した歌人・西行法師ゆかりの勝持寺へ。もともとは天皇に仕えるほどのエリートであったのにもかかわらず、23歳の時に突然すべてを捨てて出家した西行法師。その理由に触れるとともに、謎多き生涯を探ります。そんな西行法師が出家した頃と変わらないという美しい庭園や、西行が愛したという桜と対面します。
西山で素晴らしい絶景や奥深い歴史を学んだ後は祇園へ。季節の食材を使った京料理が楽しめる「祇おん江口」で、美味しいビールと京都の夏の旬をいただきます。
知られざる京都三山 西山の魅力を余すことなくお伝えする1時間です。


【専門家出演者】
●個人タクシードライバー
 日髙順子 さん