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#58

銀閣寺と哲学の道 ~新緑と日本文化の源~

今回は、人気の散策路「哲学の道」をたどり、京都を代表する寺院のひとつ「銀閣寺」を訪ねる旅。なぜ「哲学の道」を巡りながら室町時代、将軍・足利義政はなぜここに、銀閣を建てたのか?「景色・歴史・食」の3つのテーマから「銀閣寺と哲学の道」の魅力を紐解いていきます。
まずは、まばゆい新緑が美しい「哲学の道」で「景色」を楽しみます。そして、この時期ならではの絶景を楽しむため立ち寄ったのは、永観堂。こちらは紅葉の名所で、「もみじの永観堂」の名で知られていますが、今の時期は「青もみじの名所」として京都の人たちに親しまれています。見る場所によって違う新緑の風情。また、貴重な御本尊「みかえり阿弥陀」とも対面。
続いてのテーマは「歴史」。銀閣寺の参道から、いよいよ世界遺産・銀閣寺へ。銀閣寺はもともと、室町幕府八代将軍・足利義政が造営した山荘でした。では、なぜ義政は国宝・銀閣を、この地に建てたのか?祖父・足利義満とこの立地に深い理由が…。さらに、銀閣寺の美しい新緑の景色を楽しみながら進むと、滅多に出会えない光景が待ち受けていました。また、足利義政の人となりも明らかに。従来、「応仁の乱」の発端を作り、政治から逃げたとされていた義政ですが、近年、評価が変わってきていると言います。義政が書斎として使ったという東求堂・同仁斎から生まれた、様々な日本文化とは?
義政が育んだ文化の中には、食文化もあります。続いてのテーマ「食」を楽しむために向かったのは、銀閣寺から歩いて10分ほどの場所にある日本料理店。義政も楽しんだ出汁の美味しさや、新緑の季節の味わいを堪能します。


【専門家出演者】
●西大和学園中学高等学校 教諭
 浮世 博史さん