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#45

嵐電でめぐる嵐山と映画の聖地

京都観光に欠かせない乗り物のひとつ「嵐電」。
今回は俳優の中村雅俊さんが風光明媚な地、嵐山から嵐電に乗り込み、電車に揺られながら各地をめぐる途中下車の旅に出かけます。
まず最初に降りるのは「鹿王院(ろくおういん)駅」。駅名にもなっている鹿王院は室町時代からの長い歴史を誇る、知る人ぞ知る名所。実はここ、室町幕府三代将軍、足利義満が開いた寺院で、同じく義満が建てたあの金閣寺と意外な繋がりがあるんです。また創建時から手つかずで残る貴重な山門や、四季折々の姿を見せ、京都随一と言われる美しい参道など、見どころもたっぷり。
続いて下車するのは「車折(くるまざき)神社駅」。駅の目と鼻の先にある車折神社の境内には、「芸能神社」があり、芸能界で活躍する有名人の名前が書かれた玉垣がズラリ。車折神社の御祭神は平安時代の儒学者ですが、一体どうしてこの神社に芸能の神が祀られることになったのか? そこにはすぐ近くにある映画の聖地、太秦(うずまさ)にまつわる秘話がありました。

そして2つの路線を接続するターミナル駅「帷子ノ辻(かたびらのつじ)駅」の前に伸びるのは、日本映画の発展と共に栄えてきた「大映通り商店街」。雅俊さんの思い出が詰まった懐かしい通りで、今話題の駅前グルメに舌鼓を打ちます。
そんな古き良き時代の面影を残す商店街のすぐ近くにあるのが、日本映画界を80年以上に渡って支えてきた松竹撮影所。一般公開しておらず、関係者しか出入り出来ない撮影所の中へ、今回特別に入らせてもらえることに。そこは今から40年前、雅俊さんが主演した時代劇「必殺渡し人」の撮影をした場所でもあります。中には、時代劇の撮影に使うオープンセットが。庶民の住む長屋や井戸、白壁の蔵には、撮影セットならではの工夫が秘められていました。また、人気時代劇「必殺仕事人」で実際に使われた小道具を特別に見せていただきます。そしてこの撮影所で、「必殺シリーズ」をはじめ、数々の名作時代劇を生み出してきた名監督、石原興(しげる)さんとの特別対談が実現。雅俊さん主演の「必殺渡し人」の貴重な映像とその頃の裏話をたっぷりとお届けします。
嵐電に揺られながら、嵐山から太秦周辺のエリアに秘められた歴史と奥深い魅力をひも解く旅、是非お楽しみに。


【専門家出演者】
●山科旅感 代表
東 泰範さん

 


 

嵐電でめぐる嵐山と映画の聖地
今回は、中村雅俊が嵐電に乗り込み、各地の名所をめぐる!

 

鹿王院 金閣寺との意外なつながり
「京福電気鉄道 嵐山駅」から嵐電に乗り込み、室町幕府3代将軍・足利義満が1379年に建立した「鹿王院」へ。義満が「鹿」という字を重んじた理由を教えていただいた。
金閣寺とのつながりがわかるという庫裡へ。庭園の奥に見える建物「舎利殿」は、お釈迦様の御遺骨(仏舎利)を祀るお堂なのだそう。舎利殿は金閣寺とよく似た雰囲気であることから、「元金閣」と呼ばれるとのこと!
夢の中で「寺を建立すれば寿命が延びる」とお告げを受けた義満は、延命を願って鹿王院を開いたのだとか。

 

<京福電気鉄道 嵐山駅>
・住所:〒616-8384 京都市右京区嵯峨天龍寺造路町20-2
・電話:075-873-2121
・URL:https://www.kyotoarashiyama.jp/

 

<鹿王院>
・住所:〒616-8367 京都府京都市右京区嵯峨北堀町24
・電話:075-861-1645
・公式サイト:https://rokuouin.com/

 

車折神社 なぜ芸能の神様が?
次に訪れたのは、800年以上の歴史を誇る「車折神社」。車折神社の境内には、芸能の神様・天宇受売命(あめのうずめのみこと)を御祭神とする芸能神社と、日本にいる全ての神々を祀る八百万神社が存在している。
天宇受売命は、かつて八百万神社に祀られていたという。この地に芸能神社が建てられ、天宇受売命が祀られるようになった理由とは!?

 

<車折神社>
・住所:〒616-8343 京都府京都市右京区嵯峨朝日町23
・電話:075-861-0039
・公式サイト:https://www.kurumazakijinja.or.jp/

 

時代劇の役者も歩く商店街
続いては、日本映画の発展と共に栄えてきた大映通り商店街へ。精肉店「牛正」では、まごころビーフコロッケを堪能し、「三吉稲荷神社(映画神社)」の境内では、映画関係者が願掛けした絵馬を発見!
日活太秦撮影所の建設時に見つかった二つの御神体を合わせて祀っているそう。

 

<三吉稲荷神社(映画神社)>
・住所:〒616-8167 京都府京都市右京区太秦多藪町28

 

松竹撮影所 人気時代劇の舞台裏
京都を代表する「松竹撮影所」へ特別に入らせていただくことに!およそ40年前、中村はこの場所で人気時代劇「必殺渡し人」を撮影したとのこと。
江戸時代を再現した撮影セットに施された工夫について教えていただいた。また、時代劇に登場するお店の看板を収納する蔵のセットや、必殺シリーズを彩る数々の小道具も拝見!
さらに、中村を待ち受けるサプライズとは?!

 

<松竹撮影所>
・住所:〒616-8152 京都府京都市右京区太秦堀ケ内町12-9
・電話:075-864-8602
・公式サイト:https://www.shochiku-ks.com/