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#37

都のナンバーワン巡り 2時間スペシャル

今回は2時間スペシャル。歴史ある京都の中でも、様々なジャンルで「ナンバーワン」に輝く名所・建物・仏像などを発表していきます。旅人は賀来千香子さんと渡辺大さん。それぞれのナンバーワンに秘められた謎を紐解きながら各地を巡ります。
まずは、京都市にある鳥居の高さベスト3。鳥居は、神聖な空間と、わたしたちの暮らす場所を区切る「神社の顔」とも言える存在。なぜ高い鳥居が作られたのでしょうか?ランク入りするのは、平安神宮の大鳥居。実はこの大鳥居、明治時代の創建時には、まだありませんでした。なぜこれほど大きな鳥居が建てられたのか?そこには特別な意味が。
続いてのナンバーワンは、来年の干支、辰にちなんで「雲龍図」。京都にある、重要文化財の雲龍図の大きさナンバーワンがあるのは、どのお寺?ランク入りする妙心寺の雲龍図を描いたのは、江戸時代に活躍した天才絵師・狩野探幽。この雲龍図を生み出すのに費やした歳月は8年。そこには、彼の人生を変えるエピソードが隠されていました。さらにこの作品に施した、いくつもの仕掛けとは?

続いては、織田信長にまつわる意外なナンバーワン。信長は尾張や美濃を拠点としていたため上洛する時には、寺などに宿泊していました。そこで探るのは、信長が上洛した時、最も多く泊った定宿ベスト3。信長と言えば、「本能寺の変」。多く泊った定宿も本能寺…、と思いきや、実は1位は意外な寺だった!?その寺で明らかになるのは、信長と義理の父・斎藤道三との強い絆。さらに、豊臣秀吉のしたたかなその戦略も浮き彫りに!
京都にある大きさナンバーワンもご紹介。大きな木造の仏像に大きな梵鐘、さらには最も大きな木魚。なぜそこまで大きく作られたのか?それぞれに興味深い理由が。また、京都で最も古い喫茶店は?京都で最も塔頭の多い寺は?数々のナンバーワンを巡り、古都の知られざる歴史と出会います。


【専門家出演者】
●同志社女子大学 教授
天野太郎さん

 


 

都のナンバーワン巡り
京都で最も広い舞台を持つのは、「青蓮院門跡 将軍塚青龍殿」。青龍殿の大舞台の面積は1046㎡(約316坪)と清水の舞台の4.6倍で、舞台からは都の絶景を望むことができる。
今回は賀来千香子と渡辺大が、京都で「ナンバーワン」に輝く名所や建物などを巡り、新たな魅力を探る!

 

<青蓮院門跡 将軍塚青龍殿>
・住所:〒607-8456 京都府京都市山科区厨子奥花鳥町28
・公式サイト:http://www.shogunzuka.com/

 

鳥居の高さ3位 北野天満宮
神聖な空間と私たちの暮らす場所を区切る神社の顔とも言える存在である鳥居。
「北野天満宮」の鳥居は、高さ約11.4m。さらに、この柱には珍しい特徴が!

 

<北野天満宮>
・住所:〒602-8386 京都市上京区馬喰町
・電話:075-461-0005
・公式サイト:https://kitanotenmangu.or.jp/

 

鳥居の高さ2位 松尾大社
酒造りの神様を祀っており、境内に酒造メーカーから寄贈された樽が並ぶ「松尾大社」の鳥居は、高さ約14m。松尾大社にもう一つ存在する特徴的な鳥居とは?

 

<松尾大社>
・住所:〒616-0024 京都府京都市西京区嵐山宮町3
・電話:075-871-5016
・公式サイト:https://www.matsunoo.or.jp/

 

鳥居の高さ1位 平安神宮
賀来が訪れたのは、高さ1位の大鳥居がそびえ立つ「平安神宮」。
平安遷都千百年記念祭・第4回内国勧業博覧会を記念して創建された平安神宮は、平安京の朝堂院を8分の5の規模で再現している。高さ24.4mで、柱の太さ(直径)約3.6mの大鳥居に秘められた特別な意味とは?!

 

<平安神宮>
・住所:〒606-8341 京都市左京区岡崎西天王町97
・電話:075-761-0221
・公式サイト:https://www.heianjingu.or.jp/index.html

 

雲龍図の大きさ1位 妙心寺
続いて賀来は、大きさナンバーワンの雲龍図がある「妙心寺」へ。法堂にて、狩野探幽が55歳の時に手掛けた直径約12mの雲龍図を拝見!
16歳で幕府のお抱え絵師となった探幽は類い希なる才能を発揮し、「元離宮二条城」の障壁画を25歳の若さで指揮したのだとか。
探幽が8年をかけて手掛けたこの作品に隠された、彼の人生を変える転機になったエピソードについて教えていただいた。さらに、探幽が施したという仕掛けとは?!

 

<妙心寺>
・住所:〒616-8035 京都府京都市右京区花園妙心寺町1
・電話:075-461-5226
・公式サイト:https://www.myoshinji.or.jp/

 

<元離宮二条城>
・住所:〒604-8301 京都市中京区二条通堀川西入二条城町541
・電話:075-841-0096
・公式サイト:https://nijo-jocastle.city.kyoto.lg.jp/

 

国宝の古い建物3位 浄瑠璃寺 本堂
「浄瑠璃寺」の本堂は、1157年に建立されたと伝わる。本堂には9体の阿弥陀如来像が安置されている。

 

<浄瑠璃寺>
・住所:〒619-1135 京都府木津川市加茂町西小札場40
・電話:0774-76-2390

 

国宝の古い建物2位 平等院鳳凰堂
1053年に建立された「平等院」の鳳凰堂は、世界遺産にも名を連ねる。左右に伸びた翼廊と呼ばれる建物は、一番下の部分だけが歩くことができる。2階部分は建物を美しく見せるためだけにつくられたのだとか!

 

<平等院>
・住所:〒611-0021 京都府宇治市宇治蓮華116
・電話:0774-21-2861
・公式サイト:https://www.byodoin.or.jp/

 

国宝の古い建物1位 醍醐寺 五重塔
「醍醐寺」の五重塔は、現存する京都最古の木造建造物として国宝に指定されている。塔の内部には醍醐天皇の位牌が祀られており、壁には曼荼羅が描かれている。

 

<醍醐寺>
・住所:〒601-1325 京都市伏見区醍醐東大路町22
・電話:075-571-0002
・公式サイト:https://www.daigoji.or.jp/

 

織田信長の定宿1位は本能寺ではなかった!
織田信長が上洛する際、最も多く泊まった寺は「本能寺」ではないという。本能寺に宿泊したのは僅か3回で、3回目に本能寺の変が起きたのだとか。
渡辺がやってきたのは、信長が18回宿泊した「妙覺寺」。妙覺寺に深い繋がりがある斎藤道三と信長の関係について教えていただき、2人の関係の深さを伝えるお宝も拝見!
本能寺の変が起きた際、信長が定宿の妙覺寺ではなく、本能寺に宿泊していた理由とは?!
さらに、「妙顕寺」を定宿とした豊臣秀吉の都市計画についても教えていただいた。

 

<本能寺>
・住所:〒604-8091京都市中京区寺町通御池下ル下本能寺前町522
・電話:075-231-5335
・公式サイト:https://www.kyoto-honnouji.jp/

 

<妙覺寺>
・住所:〒602-0007 京都府京都市上京区上御霊前通小川東入下清蔵口町135
・電話:075-441-2802

 

<妙顕寺>
・住所:〒602-0005 京都府京都市上京区妙顕寺前町514
・電話:075-414-0808
・公式サイト:https://shikaishodo-myokenji.org/

 

最も大きな木造の仏像 戒光寺
「戒光寺」で、木造の立像で世界一の大きさを誇る「丈六釈迦如来立像」を特別に間近で拝見!約4.8mという大きさは、お釈迦様の身長と同じであるそう。この仏像が、「生きた仏様」としてつくられた理由や数々の逸話について教えていただいた。

 

<戒光寺>
・住所:〒605-0977 京都府京都市東山区泉涌寺山内町29
・電話:075-561-5209
・公式サイト:http://www.kaikouji.com/

 

最も大きな木魚 轉法輪寺
「轉法輪寺」で、縦横約1.2m・高さ1m・重さ約200kgの木魚を拝見!大きさの理由は不明だが、檀家から寄付していただいたものであるそう。木魚には、目を閉じない魚のように寝る間を惜しんで修行に励むように、という修行僧への戒めの意味が込められているとのこと。

 

<轉法輪寺>
・住所:〒616-8007 京都市右京区龍安寺山田町2
・電話:075-464-2668
・公式サイト:https://tenpourinji.com/

 

最も大きな鐘 方広寺
「方広寺」の梵鐘は、高さ4.2m・重さ約82.7t・厚さ約27cm。この鐘は豊臣秀頼により、1614年に鋳造された。徳川家康が鐘に刻まれた文言に因縁を付けたことから大坂冬の陣が勃発し、豊臣家は滅亡することに…。

 

<方広寺>
・住所:〒605-0931 京都府京都市東山区茶屋町527-2
・電話:075-561-7676

 

寺に建つ高い門3位 南禅寺
「南禅寺」の三門は高さ約22m。歌舞伎で石川五右衛門が「絶景かな、絶景かな」と大見得を切った場所として知られている。

 

<南禅寺>
・住所:〒606-8435 京都府京都市左京区南禅寺福地町
・電話:075-771-0365
・公式サイト:https://www.nanzenji.or.jp/

 

寺に建つ高い門2位 知恩院
「知恩院」の三門の高さは約24mで、横幅は約50m。国宝であるこの門は、徳川秀忠によって建立された。

 

<知恩院>
・住所:〒605-8686 京都市東山区林下町400
・電話:075-531-2111
・公式サイト:https://www.chion-in.or.jp/

 

寺に建つ高い門1位 東本願寺
「東本願寺」の御影堂門の高さは約27m。門の中には釈迦三尊像が祀られている。

 

<東本願寺>
・住所:〒600-8505 京都市下京区烏丸通七条上る
・電話:075-371-9181
・公式サイト:https://www.higashihonganji.or.jp/

 

最も古い喫茶店 進々堂
賀来が訪れた1930年に開店した「進々堂」の入り口には「京大第二の図書室」との看板が!古い喫茶店と京都大学との繋がりとは?
名物である「カレーパンセット」を堪能!カレーパンではなく、パンにカレーをつけていただくスタイルとなっている。

 

<進々堂>
・住所:〒606-8224 京都府京都市左京区北白川追分町88
・電話:075-701-4121

 

塔頭の多い寺院3位 大徳寺
「大徳寺」の塔頭は22箇寺。代表的な塔頭としては、信長が父・信秀の供養のために創建した黄梅院や豊臣秀吉が信長を弔うために建立した総見院があげられる。

 

<大徳寺>
・住所:〒603-8231 京都市北区紫野大徳寺町53
・電話:075-491-0019

 

塔頭の多い寺院2位 東福寺
「東福寺」の塔頭は25箇寺。東福寺の一帯は藤原氏の地であり、公家を中心に禅宗を広く普及させ、寄進によって塔頭が増えていったそうで、多い時は120を超える塔頭があったのだとか!
塔頭の勝林寺に案内していただき、特別公開中だという毘沙門天王像を拝見した。毘沙門天王像に伝わる意外な秘話とは?!

 

<東福寺>
・住所:〒605-0981京都市東山区本町15-778
・電話:075-561-0087
・公式サイト:https://tofukuji.jp/

 

塔頭の多い寺院1位 妙心寺
妙心寺の塔頭は46箇寺。中心にある伽藍を囲むように、様々な寺院がひしめくように建ち並んでいる。妙心寺が46箇寺もの塔頭を有する理由とは?!
真田信之の菩提寺である、塔頭の大法院を案内していただいた。毎年春と秋に特別公開される絶景を堪能!