バックナンバー

#169

歩くとわかる坂本龍馬

幕末の英雄・坂本龍馬。土佐で生まれ京都で生涯を終えた龍馬、京の町にはゆかりの場所が数多くあります。旅人・渡辺大さんが、京都の中心部「三条木屋町」周辺を巡り、龍馬が上洛してから命を落とすまでの歩みと、志を共にした仲間たちの足跡をたどります。
東海道の起終点だった「三条大橋」。交通の要衝として発展してきたこの周辺を、活動拠点としていた龍馬。激動の幕末ならではの理由で、この地を選んだと言います。その理由とは?
三条通から高瀬川沿いを南へ行くと、かつてこの場所に土佐藩邸があったことを示す石碑が残されています。脱藩後の龍馬と土佐藩の関係が明らかに。また、土佐藩邸の敷地にあった「岬神社」へも行き、龍馬の息吹を感じます。
龍馬が土佐にいた頃からの友人・武市半平太。その寓居跡だった料亭には、緊急避難用に設けられた隠し階段の痕跡や、武市が暮らした当時のままだという床の間が残され、そのころの状況が感じられます。幕末、京の都の至る所で「天誅」と呼ばれる暗殺事件が横行。その現場となった場所にも足を運び、「天誅」してまで理想を追い求めた志士たちの想いに触れます。

龍馬の理想のひとつ、大政奉還。その実現に力を貸したのが、土佐藩士・後藤象二郎でした。彼が暮らしていた場所には現在ホテルが建っていますが、その館内の一角でゆかりの展示物を見学します。お馴染みのポーズで記念撮影も。
龍馬といえば忘れてならないのが、盟友・中岡慎太郎の存在です。京都三大銅像の一つで、円山公園に建つ二人の像を観ながらその関係性を紐解きます。しかし、大政奉還からわずか1ヶ月後、龍馬と中岡は三条河原町の近江屋で命を落とすことに。なぜ、二人は殺されたのか? その時、何が起こっていたのか? 「霊山歴史館」で龍馬最期の瞬間を徹底解説。さらに、万が一に備えて命を守る“ある秘策”を龍馬は準備していました。今回、特別に撮影が許された「称明寺」で、歴史を変えたかも知れないその秘策にも迫ります。

【専門家出演者】
●らくたび代表
山村純也さん