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#165

新選組 知られざる真の姿

 2023年に結成160年を迎える新選組。この節目を前にこれまで世に広まってきたイメージとは違う「真の姿」が浮かび上がってきています。そこで今回は俳優の渡辺大さんが、新選組ゆかりの数々の名所や、現在、京都で開催中の新選組をテーマとした展覧会を訪問。様々な貴重な資料を目の当たりにしながら、局長・近藤勇や、鬼の副長と呼ばれた土方歳三、そして、誠の旗のもとに集った新選組の知られざる実像に迫ります。
 まず注目するのは、新選組結成前夜の歴史。京都文化博物館で開催中の展覧会では、多摩で育った近藤と土方の信頼関係を示す史料と対面。そして、京都で「くろ谷さん」と親しまれる金戒光明寺へ。ここは、近藤らが「都を守る」と誓った場所。京都守護職であった会津藩主・松平容保との運命の出会いを再現。

 また新選組の聖地、壬生寺に置かれるのが、近藤勇の像。「剣豪」という印象が強い近藤ですが、史料を読み解くと、本当の姿が浮かび上がるといいます。続いて新選組展で注目したのは、近藤が故郷の仲間に宛てた直筆手紙の数々。そこに書かれていた驚きの内容とは?近藤率いる新選組そのものも、従来のイメージとは大きく異なっていることが明らかに。また、尊王攘夷のリーダー、孝明天皇のお宝も拝見。
 さらに、鬼の副長・土方歳三が“鬼”と呼ばれる所以を垣間見ることが出来るのが、壬生にある新選組の屯所・旧前川邸。ここに残るのは、土方が行った壮絶な取り調べの現場。しかし、土方は本当に鬼だったのか?新選組展では土方の、鬼とは違った人柄を映す品々が。また、近藤の最期と土方の想いを伝える貴重な史料も。土方が最期まで携えた愛刀、和泉守兼定を目の前に、激動の幕末を駆け抜けた彼らの魂に触れます。
 来年の新選組結成160周年に向け、今、京都で進む新たな展開の情報もお届け。
 新選組ファンはもちろん、旅と京都を愛する全ての方、必見です。

 
【専門家出演者】
●土方歳三資料館館長
土方愛 さん