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#1004

銀閣寺 7つの謎

京都屈指の人気を誇る世界遺産、「銀閣寺」。今回は、中村芝翫さんや檀れいさんたちが、銀閣寺に秘められた「7つの謎」を解き明かしていく旅に出かけます。
多くの人がイメージするこの寺の風景といえば、池のほとりに建つ「銀閣」。正式には、観音殿と呼ばれる有名な建物です。しかし、中がどうなっているのかは、意外に知られていません。その1階には「千体のお地蔵さま」、2階には「漆黒の壁と金色の仏」。外観からは想像できない、ミステリアスな空間の意味とは?
また、銀閣に向かうまでの参道の美しい生垣は、「銀閣寺垣」と呼ばれます。そこに隠された、イメージとは全く違う役割とは?そして、庭園に広がるアートのような紋様の白砂。そこにも、美しさだけではない「思わぬ目的」がありました。
そもそも銀閣寺のはじまりに関わるのが、室町幕府8代将軍・足利義政。この寺が生まれたきっかけは、京都を焼き尽くした応仁の乱だったといいます。激しい戦乱が、なぜ銀閣寺を生み出したのでしょうか?
創建当時から残る建物では、義政が政治から離れ、文化を追求した事を伝える名残が見られます。そこでは義政が作った、今の日本文化に欠かせない「あるもの」と出会えるのです。そんな銀閣寺は、日本に「茶道」「華道」「香道」を広めることになった場所でもあります。それぞれに秘められた、今の日本人の「美意識」にも通じる、義政のこだわりとは?
さらに、夏の京都、先祖を偲ぶ盆行事「五山の送り火」の大文字と、将軍・足利義政には、意外な繋がりが。そこには、ある悲劇のエピソードが隠れていると言われます。
四季折々の風情が味わえると人気の「哲学の道」を散策したり、周辺のグルメを満喫しながら、芝翫さんらが7つの謎解きを楽しんでいきます。
この2時間を見れば、銀閣寺のことがすべてわかる、大全集の旅です。

【専門家出演者】
●京都市歴史資料館長
井上満郎さん

●京都産業大学 法学部准教授
久禮 旦雄さん

●未生流笹岡 家元
笹岡隆甫さん