バックナンバー

#1003

清水寺を100%楽しむ方法

京都のなかで、最も有名な寺社のひとつが、世界遺産「清水寺」。今回は、中村芝翫さんと女優の檀れいさんが、清水寺を100%楽しむため、その魅力にあらゆる角度から迫っていく「清水寺大全集」の旅。奈良時代に寺が始まってから現代に到るまで、「知られざる歴史」をさかのぼりながら、様々なスポットを訪ねていきます。まずは、500年前に作られた観光ガイドブックとも言える「清水寺参詣曼荼羅」をもとに、寺を巡ります。最初に訪れたのは、清水寺へ向かう五条大橋。牛若丸と弁慶が戦ったといわれる場所ですが、そこで「驚きの真実」が判明…?そして、両脇で金剛力士像が睨みをきかせる「仁王門」をくぐって、境内の中心へ。鮮やかな朱色の「三重塔」や、本堂全体を美しく眺められる「奥の院」などの、新たな魅力を知ります。奥の院から見える清水の舞台では、かつて弁当を開きながら寛ぐ人々の姿も。そんな清水寺の歴史が始まった奈良時代、創建には、山へ鹿狩りに入った武士にまつわる意外なエピソードが。鎌倉時代には、「清水寺のライバル」とも言える寺との、激しい争いもありました。そして応仁の乱での焼失を乗り越え、参道が参拝者で賑わうようになった室町時代。その道の名前には、いにしえから続く、ある伝説が秘められていたのです。現在の本堂は、江戸時代、3代将軍・徳川家光によって再建されたもの。1本の釘も使われず舞台を支えているケヤキの木は、これから400年先の建て替えに向けて、山中で人知れず育てられていました。そして幕末、あの西郷隆盛と清水寺に意外な関係が。それを示す場所が、今、多くの人で賑わう、境内にある一軒の茶屋だといいますが…。さらに、清水寺に伝わる「七不思議」や、ある天皇の願いを叶えた塔、恐ろしい呪いの現場「丑の刻参りの杉」なども紹介。寺を知り尽くした専属カメラマンによる、「絶対おすすめの絶景」もお見せしていきます。たっぷり2時間、清水寺のことがすべて分かる保存版です。
 
【専門家出演者】
●清水寺 学芸員
坂井 輝久 さん

●清水寺専属フォトグラファー株式会社ディスカバリー号代表
須藤 和也 さん 

●女子美術大学名誉教授
中嶋 猛夫 さん

●合同会社京都ジャーナリズム歴史文化研究所 代表/歴史作家
丘 眞奈美 さん

●同志社女子大学教授
天野 太郎 さん

●らくたび講師
森 明子 さん