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#91

都の刀剣 美の正体 ~宗近 髭切 膝丸~

今回は好評だった「刀剣の旅」第2弾。芝翫さんと居合の達人・町井勲(まちいいさお)さんが、都の刀剣ゆかりの地をめぐり、その魅力や意外な歴史を学びながら、日本人と刀の関係性に迫ります。
最初に訪ねたのは、京都の刀鍛冶発祥の地「粟田神社」。歴史に名を刻む名刀工・三条宗近と粟田口吉光を神様として祀る「鍛冶神社」を参拝。彼らが神様として祀られる理由や日本刀に込められた思いをひも解きます。
三条宗近が娘の病気平癒祈願のために長刀を奉納したという「八坂神社」。祇園祭で使われる長刀鉾には、宗近の長刀がつけられたと言います。「長刀鉾保存会」に訪問し、長刀鉾が先頭をきって巡行する理由を伺いました。
徳川家権威の象徴である「二条城」。その休憩所には日本刀が展示されます。今回改めて町井さんから日本刀鑑賞ポイントを教わります。「姿」「地鉄(じがね)」「刃紋(はもん)」といった刀の見方を押さえればあなたも刀剣通に!
亀岡市にある「将大鍛刀場」では今も刀が作られます。今回、間近で刀作りを見学。鑑賞ポイントとなった「刀の姿を作る反り」「地鉄や刃紋」がいかにしてできるのかわかります。刀に命を吹き込む「焼き入れ」の緊迫感は必見です。

「北野天満宮」の宝物殿では、平安時代の名刀「鬼切丸(髭切)」を拝見。名前の由来となった鬼との逸話とは?また名刀と魔物にまつわる逸話も紹介。
「大覚寺」では、鬼切丸の兄弟刀である「膝丸」を見せていただきます。
今、刀剣ファンが注目する八幡市の「相槌神社」へ。そこには鬼切丸・膝丸を打つのに使われた井戸が今も残されていました。
大徳寺の塔頭「総見院」では、茶道家であり大の刀好きである木村宗慎さんに、刀の魅力や茶道具との意外な関係を解説していただきます。
ほかにも、京都の刀剣店で出会った重要文化財クラスの名刀や人気の刀剣御朱印も紹介。京都にまつわる刀の魅力を余すことなくお届けします。
 
【専門家出演者】
●修心流居合術兵法 修心館 館長 美術刀剣「刀心」
町井 勲 さん
 
●茶道家
木村 宗慎 さん