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#85

全て見せます!都の世界遺産・後編

今回は、京都の世界遺産を構成する17の寺院・神社・お城、すべてを巡る特別編。それぞれの場所が「なぜ世界遺産に選ばれたのか」を解き明かしながら、時代を遡り、旅していきます。
京都観光で最も高い人気を誇る「清水寺」。平成の大修復中ですが、束の間、姿を現した「清水の舞台」を堪能。本堂にいる大黒様が「出世大黒」と言われるようになった理由や、「清水の舞台から飛び降りる」の由来も教えて頂きます。そして、この寺が世界遺産に選ばれたのは、舞台を望む絶景に秘められていました。
平安京が作られた頃の創建という「東寺」では、あの弘法大師空海が作ったとされる「立体曼荼羅」や、都のシンボル「五重塔」を訪ねます。国宝「金堂」の鬼瓦に隠された秘密もご紹介。
そして「上賀茂神社」と「下鴨神社」は毎年5月、平安貴族の華やかな雰囲気を伝える「葵祭」の舞台となる由緒ある社。上賀茂神社では、独特の形に盛られた「立砂(たてずな)」に秘められた始まりの物語をひも解きます。下鴨神社では、境内に広がる森の中に、遥かな歴史を示す意外な場所が残されていました。
都の北東、いわゆる鬼門を守る「比叡山延暦寺」。今なお厳しい修行が行われるこの地で、遥か1200年に渡って受け継がれてきたものとは?
豊かな自然に囲まれた「高山寺」に伝わるのは、国宝を含む数々の文化財。国宝「鳥獣人物戯画」にはどんな動物たちが描かれ、どんな事をしているのか?たっぷりと拝見します。
「苔寺」の異名で知られる「西芳寺(さいほうじ)」はもちろん、苔で覆われた美しい庭園をご覧頂きます。
京都で触れられる世界遺産は、寺社仏閣だけではありません。京料理の名店「菊乃井」を訪ね、2013年に和食が世界遺産(世界無形文化遺産)に登録された、貴重な裏話を伺います。もちろん、季節を感じる極上の料理も頂きます。
古都が誇る貴重な世界遺産を2回に渡ってお届けするシリーズ、今回は後編です。存分にお楽しみ下さい。
 
【専門家出演者】
●合同会社京都ジャーナリズム歴史文化研究所 代表/歴史作家
丘 眞奈美 さん
 
●立命館大学教授
本郷 真紹 さん