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#76

比叡山 電車で訪ねる聖地

11月から12月にかけて見頃を迎える京都の紅葉。
この地には沢山の紅葉の名所がありますが、その中でも特にオススメなのが叡山電車の沿線と比叡山延暦寺。
今回は女優の檀れいさんが、叡山電車に乗ってぶらり途中下車をしながら、沿線の紅葉スポットを巡り、さらに比叡山延暦寺の奥深い歴史をひも解きます。

叡山電車に乗り込み、まず途中下車するのは一乗寺駅。ここで今、密かに人気が高まっているのが「狸谷山不動院(たぬきだにさんふどういん)」。その始まりは平安時代とも言われる歴史ある寺院ですが、実はここ「もう一つの清水寺」と呼ばれる場所。その理由とは? さらにこのエリアでは比叡山の僧侶たちが食べたという名物も頂きます。
続いて修学院駅で訪ねるのは紅葉スポットとして名高い「曼殊院(まんしゅいん)」。その特徴はなんと言ってもその美しい佇まい。上皇・上皇后陛下も訪れたという皇室ゆかりの寺に隠された美の秘密とは。その近くにある「山ばな平八茶屋」では、今の時期に美味しい「ぐじ」、いわゆる「甘鯛」の料理を頂きます。名物「ぐじの若狭焼き」の美味しさに、思わず笑みがこぼれます。

そしていよいよ、比叡山延暦寺へ。
今から1200年以上前に伝教大師最澄が開いた聖なる山。その中心地、根本中堂
には最澄自身が灯し、一度も消えることなく守られてきたという「不滅の法灯」が。信長による焼き討ちという危機も乗り越え、受け継がれてきた灯火の伝えるものとは?
「浄土院」は、今も最澄が生きて暮らしているとされる場所。ここで最澄のお世話をする僧侶は、「比叡山三大地獄」と呼ばれる厳しい修行を課されているのだとか。さらに「にない堂」と呼ばれる建物でも、「四種三昧(ししゅざんまい)」と呼ばれる厳しい修行が行われているそうで、比叡山の修行内容にも迫ります。
「四季講堂」は、なんと「おみくじ」発祥の地。現在のものとは違う、かつてのおみくじには一風変わったルールが…
そして比叡山での楽しみといえば宿泊。宿坊に泊まりながら、美しい精進料理や、朝のお勤めを体験、最澄の深い教えに触れます。
叡山電車に乗って紅葉スポットと比叡山延暦寺をめぐる途中下車の旅、是非お楽しみに。

【専門家出演者】
歴史作家 丘眞奈美さん