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#75

自転車で巡る 古都の秋

京都が色づき、輝きを増す秋。そんな古都で今、人気急上昇中なのがレンタサイクルです。自転車で街を走れば、見慣れた風景もより新鮮に感じられ、少し遠い場所でも自由気ままに旅することができるのです。そこで今回は、秋だからこそ自転車で訪れたい3エリアを、芝翫さんと、京都の歴史と観光に詳しい同志社女子大学教授・天野太郎さんとともに巡ります。まずは京都の東、五条大橋から、古都で紅葉が最も美しいとも言われるお寺までのルートを満喫。ここは同時に、秋にふさわしい芸術鑑賞が楽しめるエリアでもありました。京都国立博物館の庭には、謎の巨石群が……。これは平安や室町など、はるかな時代を伝える貴重な文化財でした。また、その博物館の東に位置する「智積院」(ちしゃくいん)にある、1年じゅう楽しめる秋とは?
 

そしていよいよ、雲海の紅葉が広がる絶景スポットへ……。さらに自転車で足を延ばして、2つ目のエリア、緑豊かな丹波の地に到着。田園風景をのんびり走り、山あいを抜けながら、最高級・丹波牛のステーキやキノコ、黒豆などなど、京都を代表する秋の味覚を思う存分、
楽しみます。高さ 40m の一枚岩から流れ落ちる美しい滝で癒されたあとは、いよいよ本場の丹波栗。焼き栗、栗おこわ、栗スイーツと栗尽くし! そして
最後は京都を貫く鴨川エリア。四条大橋からスタートして川沿いを走れば、
今までとは全く違う景色に出会うことが出来ます。さらには、街を古くから守ってきた「守り神」の逸話があるお寺や、京都御苑の中にある隠れたサイクリングスポットなども紹介。巻き寿司といなり寿司が入った助六弁当だけを扱う老舗では、祇園の舞妓や、芝翫さんの歌舞伎につながりの深い話もうかがいます。
そして鴨川のほとりでその助六弁当に、舌鼓……。秋のさわやかな風を感じながら、京都の魅力を再発見する自転車旅が始まります。

【専門家出演者】
同志社女子大学教授 天野太郎さん