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#70.1

天橋立 4大絶景に秘められた謎

今回は、芝翫さん念願の海の京都「天橋立」へ。4大絶景と、その絶景にまつわる数々の伝説をひも解く旅に出かけます。
京都駅から特急列車『丹後の海』に乗り目的地を目指します。「天橋立ビューランド」に広がっていたのは、1つ目の絶景「飛龍観(ひりゅうかん)」。股からのぞくと、龍が天へと飛び立つように見えることからそう呼ばれるようになったのだとか。
美しい並木道の中も散策します。平安時代に起源を持つ「橋立明神」を参拝し、「元伊勢籠(もといせこの)神社」へ。奥宮「真名井(まない)神社」では、この海にかかる橋が「神様の恋愛でできた」という神話を教えていただきます。そしてケーブルカーに乗り2つ目の絶景へ。山頂で再び股のぞきをすると…今度は右肩上がりの松並木が。龍がまっすぐ天へと登るように見えることから、「昇龍観」と言われる風景です。
龍を操っていたという逸話が残る「智恩(ちおん)寺」。普段は秘仏の貴重な文殊菩薩を拝見。門前では、そんな文殊菩薩にお供えされていたという「智恵の餅」をいただきます。
 

飛鳥時代、時の天皇の勅願で建てられたという「成相(なりあい)寺」。ここでは3つ目の絶景が。その姿は、龍が横たわっているようにも見えます。天橋立は、暴れた龍が倒されてできたという秘話も。
芝翫さんがぜひ食べたかったという干物屋を訪問。大好物の甘鯛の干物やサザエの壺焼きに舌鼓を打ちます。
雪舟の描いた有名な国宝・天橋立図には、いくつもの謎が秘められています。なかでも最も「ありえない」という謎が、4つ目の絶景と深いかかわりが。それを探るため、雪舟が画を描いたといわれる場所へ。そこから見える景色とは?
さらに芝翫さんが行きたかった漁村「伊根」にも足を運びます。舟屋という独特な作りの建物が織りなす景観を楽しみます。
はるか昔から人々を魅了してきた特別名勝・天橋立の知られざる謎に迫ります。

【専門家出演者】
同志社女子大学教授 天野太郎さん