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#70

夏の4時間スペシャル 聖地・高野山と天橋立4大絶景

今回は4時間スペシャル。聖地・高野山への「山の旅」と、日本三景・天橋立(あまのはしだて)への「海の旅」に出かけます。前半は「天橋立(あまのはしだて)」。夏にぜひ楽しみたい絶景を巡ります。京都駅から日本海側へ走る人気の特急車両『丹後の海』を楽しみながら天橋立へ。「股のぞき」の絶景を楽しんだあと、天橋立の中を散策。実は天橋立はある役割をもつ道だと言います。そのいわれを探るため「元伊勢籠(もといせのこ)神社」へ。神社の名前に秘められた物語とは?そして「真名井(まない)神社」や「成相(なりあい)寺」では、天橋立誕生にまつわる神話を知ります。
 

雪舟が描いた国宝「天橋立図」は、日本画最大のミステリーだと言われます。なんと国宝が、完成品ではなく下絵だという説も。さらにこの画は「戦のために描かれた」という説まであるのです。そう言われる理由とは?ドローンを使った上空からの撮影で検証します。はるか昔から人々を魅了してきた絶景に秘められた、様々な物語に迫ります。後半は聖地・高野山への旅。その前に、京都のランドマーク「五重塔」が建つ東寺へ。ここは、高野山をひらいた弘法大師空海が真言密教を広めるための場所です。そんな空海が、1200年前に修行の場として開いたのが、和歌山県にある高野山。この山には訪れる人を虜にする数々の仕掛けがあるのです。高野山の中心地、壇上伽藍では、空海の伝説に触れ、金剛峯寺では修行の一端を垣間見ます。真言密教で大切にされる曼荼羅…その奥深い意味を知ります。あの真田幸村も滞在したという宿坊にも一泊し、密教の世界を肌で感じます。もちろん、高野山ならではの美味にも舌鼓。奥の院と言われる聖なる場所では、今なお生き続けているという空海のため、僧侶たちが何世紀にもわたって、毎日「ある儀式」を行っていました。夏らしい「海」と「山」の旅を通して、奥深い歴史の物語と出会える4時間です。
 
【専門家出演者】
京都市歴史資料館長 井上満郎さん
総本山金剛峯寺執行 高野山霊宝館館長 山口文章さん
高野山大学 密教文化研究所課長 木下浩良さん
同志社女子大学教授 天野太郎さん