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#68

歩くとわかる明智光秀

来年の大河ドラマの主人公として今、注目が集まる明智光秀。『本能寺の変』で主君・織田信長を討った戦国武将です。彼ゆかりのスポットは京都に数多く点在。そこで今回は中村芝翫さんが、光秀と関わりの深い土地を巡りながら、その知られざる人物像に迫ります。
まず訪ねたのは、白川のほとりで江戸時代から続く老舗和菓子店。一家が守り続けているのは、銘菓・光秀饅頭と、光秀の首塚だった!?
京都市の北に位置する京北町は、かつて光秀が治めた地。待ち受けていたのは、全身黒く塗られた光秀像。一体なぜこのような姿になったのか?
寺町通り、源氏物語で有名な廬山寺へ。ここに伝わる光秀の念持仏から読み解く人柄とは?
そして光秀はなぜ、『本能寺の変』を起こしたのか?その理由を徹底解明。
 

光秀ブームに沸く福知山へ。光秀が築いた福知山城の城造りから垣間見える彼の人間性と政治手腕、そして光秀の野望を大胆に解釈。
今、改めて探る、光秀が「領民に慕われたワケ」。当時画期的だった「戦国時代の働き方改革」とは?実はその一文に『本能寺の変』の予兆が隠されていた!?
さらに、信長を討った後の光秀の足取りも辿ります。迫る豊臣秀吉。ついに迎えた天王山の戦い。勝敗を分けたものは何だったのか?実際に現地に立ち、その風を肌で感じながら、じっくりと分析。
戦いに敗れ光秀が逃げ込んだのは、娘・玉(後のガラシャ)も暮らした勝竜寺城。今も残される空堀を歩きながら、無念の光秀に思いを馳せます。
謎のベールに包まれる光秀の人間像。果たして逆賊なのか、それとも名君なのか?ゆかりの地を歩くとわかる明智光秀。新発見の連続です。


【専門家出演者】
京都市歴史資料館長 井上満郎さん
城郭考古学者 奈良大学文学部教授 千田嘉博さん