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#64

新元号発表直前SP 京の天皇物語

今年の5月1日、30年続いた平成が終わり、新しい時代が始まります。約200年ぶりとなる譲位による改元は、大きな話題に。平安京以降、1000年に渡り天皇がお住まいになられた京都には、歴代の天皇の面影を感じることができます。今回は芝翫さん、そして息子の橋之助さんと福之助さんが、京の街に残る天皇ゆかりの場所を巡る旅に出かけます。
最初に向かうのは青蓮院門跡。ここは桓武天皇が平安京遷都を決めた場所。その理由は、小高い山の上にある飛地境内の将軍塚から見える景色にありました。青蓮院を仮御所として使う際、使用された「小御所」も見せていただきます。
京都を代表する観光地、嵯峨野。その名前の由来ともなった嵯峨天皇が離宮を建てたことが起源となった「大覚寺」。南北朝合一会議が執り行われた正寝殿や嵯峨天皇、後宇多天皇など、この寺の歴史に大きな役割を果たされた歴代天皇の像が納められている御影堂を拝見します。
皇室出身者が代々門跡を務めてきた仁和寺。宇多天皇は上皇になった後、この寺に入り日本の歴史において初めて法皇に即位されました。京都御所の紫宸殿を移築してきた「金堂」や200年前に譲位された光格天皇が使用した茶室「飛濤亭」を見せていただきます。
後白河上皇のために建てられた「三十三間堂」。その東、後白河上皇のお墓のある法住寺にも足を運びます。
御寺と呼ばれる「泉涌寺」は、皇室との深いつながりがありました。
足利尊氏が、後醍醐天皇の霊を慰めるために創建した「天龍寺」。多宝殿では、後醍醐天皇の像や歴代天皇の尊牌を拝みます。
皇族や摂関家の師弟が住職を務めた門跡寺院「聖護院門跡」。江戸時代、幕府による抑圧に苦しめられた後水尾天皇の人柄がわかる書院を拝見。また同寺は、約200年前に在位し、生前に譲位をした光格天皇によって仮御所とされた場所でもありました。光格天皇は、朝廷の権威を復活させることに尽力。今上天皇も今回の譲位において光格天皇の功績をお調べになられたと言います。
平安京をつくった桓武天皇、平安京最後の天皇・孝明天皇がまつられる平安神宮や明治天皇のお墓である「伏見桃山陵」も訪れます。
京の街に残る天皇の足跡をたどり、新しい時代の幕開けを感じる旅へ出かけます。