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#61

檀れいが出会う京女の雅

京都1200年の伝統が織りなす、雅(みやび)の世界。かつて都があったことにより、京都では雅な文化が深まり、人々の暮らしの隅々に美意識が浸透してきました。今回は、そんな華やかな京都を巡る旅へ。旅人は、女優の檀れいさん。独自の感覚で、京都らしい美しさと、雅な文化に秘められた歴史を巡ります。
そもそも、「雅」とは何なのでしょうか?尼門跡寺院・霊鑑寺を訪ねると見えてきたのは、御所人形が伝える宮中の暮らし。そして雛人形に受け継がれていった宮中の文化。その伝統を今も守り続ける職人たちのもとへ。「桂甫作安藤人形店」では雛人形の意外なうんちくに感動。さらに、織物文化を進化させる「西陣爪掻本つづれ織伝統工芸士」小玉紫泉さんの見事な技術と思いに触れます。
目にも美しい京料理にみる美意識も「京の雅」の一つ。鮮やかな食材を引き立てる出汁の秘密を探るべく、創業百年を超える老舗のだし乾物店「うね乃」へ。檀さんが〝利きだし〟に挑戦。
今年2月から東京で展覧会が始まることから再び話題沸騰中の、京都が生んだ人気絵師・伊藤若冲。大傑作『動植綵絵』に代表される鮮やかな色彩に込められた思いとは?それと同時代に描かれた作品を所蔵する建仁寺の塔頭・両足院へ。普段目にすることができない『雪梅雄鶏図』の本物と対面。若冲ゆかりの寺院、相国寺の承天閣美術館では、独特の色彩美の奥に隠された禅の心に触れます。
また、平安時代に活躍した女性たちの人生ドラマに触れるスポットへ。紫式部ゆかりの廬山寺で出会う、『源氏物語』誕生秘話。かつてNHK大河ドラマ『平清盛』にて、鳥羽天皇に入内した藤原璋子を演じた経験を持つ檀さん。彼女が京都に来たらどうしても行きたかった場所とは?
時代を超え、都に根付いてきた雅な文化。その奥深さと出会う旅です。