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#58

都に文明開化がやってきた!
〜すき焼き・電車・赤レンガ〜

今年は、西郷隆盛や坂本龍馬が活躍した明治維新より150年という大切な節目。江戸時代から明治時代へと移り変わると、日本に西洋文化がどっと押し寄せましたが、京都も例外ではありませんでした。そこで今回は京に残る文明開化の物語をめぐります。しかも旅人は、中村芝翫さんと10年来の交流がある俳優、原田龍二さん。
まずは東山の麓に門を構える「南禅寺」。700年以上の時を刻む歴史ある寺と、文明開化との関わりとは? 皇室に味噌を献上してきた本田味噌本店は、文明開化によって運命の選択を迫られることに。現在、多くの観光客が訪れる清水寺は明治時代、今では想像が出来ない姿だったと言います。さらに今では宴席に欠かせない「ある飲み物」が清水寺で作られていました。その飲み物とは?
そんな京都を大きく近代化に導いたのが琵琶湖疏水。明治の宰相、山県有朋の別荘「無鄰菴」には、琵琶湖疏水を使った美しい庭園があります。歴史の裏舞台となった豪華な洋館も拝見。
文明開化の影響は人々の食生活にも。京都で初めてすき焼きを提供した「三嶋亭」を訪ね、当時の都人を唸らせた西洋料理に舌鼓を打ちます。
日本で初めて路面電車が走ったのは実は京都でした。当時の車両が残る梅小路公園を訪ねます。さらに、平清盛ゆかりの若一神社と、路面電車との意外な関わりとは? 金属の茶筒で知られる「開化堂」が営む「Kaikado Cafe」では、路面電車との繋がりがありました。
クラシックな建物が残る三条通り。京都文化博物館別館は、もともと日本銀行京都支店だった赤レンガの建物。分厚い扉の残る金庫室は、美味しい珈琲が頂けるノスタルジックな喫茶店になっていました。さらに京都屈指の観光地、祇園にある洋館「長楽館」を訪ねます。和と洋が見事に融合した趣あふれる佇まいをお楽しみ頂きます。
そして毎年10月22日に「時代祭」で賑わう平安神宮。平安京を作った桓武天皇を祭る平安神宮は、文明開化と深い関係のある場所。時代祭の始まりとも関わる、明治時代の一大イベントとは…?
俳優、原田龍二さんが古都に残る文明開化の物語をひも解きます。