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#49

歩いてわかる弘法大師・空海

「仏具で地面を掘ると、あらゆる病気を治癒する不思議な水が湧き出た」「地面に突き刺した杖が、大きな銀杏に成長した」…などなど、全国各地に数多くの伝説を残した平安時代の高僧、弘法大師空海。四国に生を受けた彼は当時遷都したばかりの平安京で大活躍、当時の人々にとってスーパーヒーローとも言える存在になりました。
今回は古都に残る空海の足跡を辿り、その偉業や伝説、そして奥深い教えをひも解きます。また、この旅には空海と最澄を描いた漫画「阿・吽(あうん)」が大きな話題になっている人気漫画家、おかざき真里さんも同行。作品作りの裏話や作家独自の視点も交えて空海を語って頂きます。
まずは空海の伝説が残る寺院、神泉苑へ。この地にある池を舞台に繰り広げられた雨乞い合戦の意外な顛末とは?
古くから皇室ゆかりの寺として知られる仁和寺。貴重な宝を見せて頂きながら、空海の生き様を振り返ります。さらに、真言密教の厳しい修行、護摩行を今回特別に見せて頂きます。
長岡京市にある乙訓寺(おとくにでら)は、日本における天台宗の祖・最澄との出会いがありました。平安時代、空海が時代に求められた理由とは?
そして、空海がかつて住んでいたのが神護寺。この寺で最澄が空海に弟子入りしたと伝わります。当時日本仏教界の頂点に立つ最澄が、7歳も年下の空海に弟子入りした理由とは?
風光明媚な地として知られる嵯峨野。この地に建つ大覚寺は、空海を積極的に支援した嵯峨天皇ゆかりの寺。嵯峨天皇が空海を深く信頼したのは何故なのか?この寺に残る、貴重な写経にその理由が秘められていました。
そして、空海を語る上で欠かせないのが東寺。平安時代、天皇、皇室を初め、人々の心を掴んだ空海の教えとはどんなものだったのか? 奥深い真言密教の世界を、その道の第一人者に分かりやすく解説して頂きます。
さらに、小倉あんや九条ネギなど、空海と意外な繋がりのあるグルメも紹介。
平安時代のスーパーヒーロー、空海が古都に残した逸話を辿りながら、今を生きる私たちの心に深く染みる教えも学びます。