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#42

古都とっておき冬の味めぐり(前編)
古都とっておき冬の味めぐり(後編)

四季折々の表情を見せるいにしえの都…。
冬から春へと移り変わる中で、それぞれの季節で感じる奥深い魅力と、ぜひ味わいたい冬の味覚をめぐります。
まずは雅な空気に満ちた新春の古都。
沢山の寺社仏閣がひしめく古都にあって指折りの人気を誇る清水寺には、戌年に訪れたい理由が秘められていました。
華道界の若きプリンス、未生流笹岡の家元、笹岡隆甫さんには伝統的なお正月のしつらえについて教えて頂き、さらに新春をイメージした作品を特別に生けて頂きます。そして祇園を見守る八坂神社では健やかな一年を祈願します。
名高い料亭「菊乃井」では、華やかなお正月の料理に舌鼓。京ならではの白味噌と丸餅を使ったお雑煮に込められた都人の想いとは。そして京の女性たちを艶やかに変える和装小物の老舗「井澤屋」では祇園の舞妓さんに喜ばれるお正月の風習がありました。世界遺産、天龍寺の総長からは、芝翫さんへありがたい言葉を授けて頂きます。
底冷えすることで知られる京の冬…。
雪に覆われた古都はまさに絶景。中でも雪景色が美しいことで知られるのが大原。三千院や建礼門院ゆかりの寂光院といった歴史ある寺院の美しい雪景色をたっぷりとお楽しみ頂きます。
そんなこの季節に味わいたいのが身体を芯から温める京名物、湯豆腐。清水寺へ続く参道に建つ老舗「奥丹清水」を訪ね、毎朝店で手作りしているという絶品の湯豆腐を味わいます。また京の冬の味覚として外せないのが、この時期に旬を迎える千枚漬け。鴨川の傍に暖簾を掲げる「村上重本店」を訪ね、千枚漬けはもちろん京漬物の奥深い魅力を知ります。さらに、芝翫さんが大好物というのがすっぽん鍋。名店として知られる「大市」で出会った「奇跡の鍋」とは?
そして春…。
梅の花が咲き乱れる北野天満宮…その近くにある老舗「老松」では、華やかな京菓子の世界を体験。
歴史の中で育まれた冬と春の魅力と、温かな味覚をめぐる2時間、ぜひお楽しみに。