バックナンバー

#37

京の仏像を100倍楽しむ方法

京都には数え切れない程の寺院があり、そこにはそれぞれ、大切に守られてきた仏像があります。中には幾世紀もの長きに渡り受け継がれてきた貴重な仏も…。そこで今回は、この秋に出会いたい、番組オススメの仏像を巡って行きます。しかも仏像のスペシャリストを招き、その仏像の時代背景や造形の意味、菩薩と如来の違いといった豆知識…などなど歴史ある仏像を100倍楽しむ方法を教えていただきます。
まず訪ねるのは、あの平清盛ゆかりの三十三間堂。その中に広がるのは、1001体もの千手観音が並ぶ圧巻の光景。千手観音の大きな特徴である沢山の腕に秘められた意味とは? さらに腕以外にも、深い意味が込められた造形が…。
また千手観音の前に並ぶのが、二十八部衆と呼ばれる仏像。阿修羅王や毘沙門天、帝釈天など私たちに身近な仏も多い二十八部衆と、千手観音との間にある意外な関係とは?
歴代天皇ゆかりの寺として知られる「泉涌寺」、その塔頭の一つ「戒光寺」には、時の天皇の命を救ったという仏像が。見上げるほど大きい釈迦如来には、その事を示す「ある跡」が…。
学問の神様として北野天満宮に祀られる菅原道真。そんな道真公ゆかりの仏像があると伝わるのが「千本釈迦堂」。あらゆる戦火を生き延びた貴重な本堂で、平安時代から受け継がれる六観音菩薩像に出会います。その中の一つ、道真自身が彫ったと言われる仏像と共に伝えられる道真公の物語とは?
自然豊かな地に門を構える「法界寺」。ここは浄土真宗の祖、親鸞が幼い頃に育ったという寺。親鸞の成長を見守ってきた阿弥陀如来…この仏が納められたお堂には、極楽浄土の世界が再現されていました。
さらに、あの豊臣秀吉が作ったという大仏。奈良の大仏よりも大きかったという幻の大仏の全貌に迫ります。
そして芝翫さんオススメの仏像があるのが東寺。平安時代の高僧、空海が作り上げた立体曼荼羅の世界とその魅力を余すところなくお届けします。
また、それぞれの寺院の近くにある、観光客に人気のお土産やグルメスポットも。
京の寺院をじっくりと巡りたい秋…そんな季節にオススメの仏像を訪ねながら、そこに秘められた物語と歴史、そしてより良い楽しみ方をお届けします。