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#157

「仙台雑煮」

宮城県の正月、家族や親戚が集うと饗されるのが「仙台雑煮」です。冬、松島湾に面した七ヶ浜町では、水揚げされたばかりの新鮮なハゼの内臓を取り出し、炭火でじっくり焼いた後、軒下に吊るし干し上げて「焼きハゼ」を作ります。仙台雑煮は、それを丸ごと一匹乗せた豪華な郷土料理です。近年は生産量が減ってきましたが、仙台雑煮と焼きハゼの食文化を守ろうと、毎年年末には地元の人々が「焼きハゼ作り体験会」を続けています。