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#76

「蛍」

街のあちこちに小川が流れる京都。かつて水運で利用された川が今も残っています。6月上旬、日が沈むと、川の周りには、たくさんの小さな光が飛び交います。ゲンジボタルです。オスとメスがお互いを見つけるために、必死に輝き続けます。一時期は数を減らしていましたが、地元の人々が協力して整備し、ホタルの住める川を取り戻しました。街が大きくなっても、京都の清らかな水辺には、昔と変わらないホタルが集う風景が、残っています。