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#59

「おんだ祭」

2月3日の節分の日、奈良の手向山八幡宮では「おんだ祭」が催されました。田に見立てた拝殿で、翁の面を被った宮司が田主に、男の子が牛に扮し、能の舞のように謡に合わせて稲作の過程を演じるという古式ゆかしい農耕儀礼です。ところが前日、牛役の男の子がインフルエンザに罹り、弟が牛を演じることに!急な代役でしたが、弟の牛は「モオー」と元気に鳴いて鋤を引き、田主は籾を蒔いて日本国中の豊作を祈願しました。