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#146

「晩秋の大雄山」 (神奈川県 南足柄)

足柄の 御坂に立して 袖振らば 家なる妹は 清に見もかも
富士山を仰ぐ足柄峠は、江戸時代に箱根路が整備されるまでは、東海道の主要ルートでした。万葉の昔、防人(さきもり)として遠く九州に出向く人たちは、この峠で別れを惜しんだといいます。
戦国時代には、東西をつなぐ交通の要衝として、武将たちがこの近くに城を築き、多くの戦いの舞台となりました。そんな武将たちの信仰のために建立されたのが、大雄山最乗寺です。富士山が雪化粧をするころ、真っ赤な紅葉に染まります。