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清水勇太(箱根寄木細工 るちゑ)

江戸時代に箱根で生まれたと伝えられる寄木細工。木工芸が盛んなこの地で、端材がもったいないと寄せ集めて作られたのが始まりです。箱根は標高差が千メートルもあるので樹種が豊富。様々な色合いの木肌から美しい幾何学模様が生み出されてきました。この独特の工芸に新風を吹き込んでいるのが清水勇太さん(40)。伝統の技術を踏まえた、ポップでモダンな作風が注目を浴びているのです。中でも海辺の小石を入れた楽器や「起き上がり小法師」は子ども達の情操教育に使われ、高い評価を得ています。清水さんは新潟生まれ。学生時代に旅行で箱根を訪れ、寄木細工と出会い、第一人者のもとで修業。独立して工房を営むようになりました。箱根の職人たちが木材を得るために育ててきた多様性あふれる「匠の森」を愛し、生かしていく道を選んだ清水さん。その仕事にエールを送りたいと思います。

★清水さんの仕事をもっと知るには・・・
http://luthier43.info/