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秋元義彦(パン職人 / パン・アキモト代表)

頻発する災害に備え、食品備蓄をする家庭や自治体などが増えてきました。備蓄というと思い浮かぶのが硬い乾パンですが、賞味期限が過ぎると捨てられがちに。しかし栃木県那須塩原市のパン職人・秋元義彦さんが開発した「パンの缶詰」は、今までとはまったく違う非常食。ふわふわのパンが3年間おいしく食べられるのです。そのきっかけは阪神淡路大震災。秋元さんは2千食のパンを自社トラックで運びましたが、現場の混乱で結局そのほとんどを廃棄しました。おいしいパンで被災地を支援し続けられないか・・・試行錯誤の末、生み出したのが「パンの缶詰」だったのです。さらに、食品ロスとも無縁な新しい仕組みも生まれました。賞味期限を半年から1年ほど残す時期になると、次の商品と入れ替える際に購入者から下取りします。そして国内外の被災地や食糧難に苦しむ海外へ無償で送るのです。『救缶鳥』と名づけたこのプロジェクトにより、これまで海外へ80万食以上、国内で15万食以上を送り出しました。おいしいパンで世界の人々を守ろうとする秋元さんのコトノハに耳を傾けます。
秋元さんの仕事をもっと知るには・・・
http://www.panakimoto.com/