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中台澄之(なかだいすみゆき)((株)ナカダイ代表)

先端的なデザイナーやクリエイターがわくわくしながら見学に訪れる総合リサイクル業の工場があります。群馬県前橋市の株式会社ナカダイ。ショールームに入ると・・・古い信号機や黒電話があるかと思えば、並んだ小箱の中には樹脂・ガラス・金属・電子機器の部品などが並び、量り売りされています。ここは、企業などからの廃棄物由来の素材を、様々な分野の材料として購入できると評判の場所。廃棄物を「ゴミ」ではなく、「新しい素材」として生かす・・・そう考えたのは代表の中台澄之さんです。リサイクル率の高い処理工場を営んできましたが、「ゴミを集めれば集めるほどもうかるビジネスって、時代と逆行してないか?」と疑問を持ったことがきっかけでした。そして、捨てられたモノをアートの素材として生かす試みを開始。「TOKYO DESIGNERS WEEK 2010 くらしと環境のデザイン展」に出展して注目されたのです。学校の統廃合で不要となった跳び箱は素敵なテーブルと椅子に・・・寿命を終えたソーラーパネルはテーブルなどにアップサイクルする試みも進めています。「ひとつのモノがこの世界に存在する時間が確実に長くなることを目指している」と言う中台さん、そのチャレンジを紹介します。

★中台さんの仕事をもっと知るには・・・
株式会社ナカダイ http://www.nakadai.co.jp/
株式会社モノファクトリー https://www.monofactory.com/