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細貝和寛(檜原村わさび田復活プロジェクト)

急峻な山々が連なる東京・檜原村。若い住民が減少する中、今は寂れた伝統のわさび田をよみがえらせたいと奮闘しているのは、25歳の細貝和寛さん。東京農業大学の学生時代から古民家再生のボランティアとして檜原村に親しみ、3年前に大学を卒業してすぐ、総務省の制度・地域おこし協力隊で村に赴任しました。そして、何年も使われず、山あいにひっそりたたずんでいたわさび田に出会い、その「村の宝」の再生を通して、村おこしすることを決意。倒木の片付けから始め、わさび田の修復を進めています。清らかな水が必要なわさび田は階段状の構造で、沢の水を上の田から下の田へ流し続け、ろ過して浄化します。そのため、しっかりした石積みが必要。細貝さんは石積みの専門家を呼び、SNSで参加者を募り、修復しています。また、わさび田や周辺の森の魅力を伝えるエコツアーも実施しています。今春、細貝さんは地域おこし協力隊の任期を終えましたが、地域で担い手の少なくなった林業の仕事につきました。山から流れ出る滋味豊かな水・・・それが水だけで育つわさびには必須。細貝さんは檜原村の森を守りながら、ボランティアでわさび田再生に挑み続けています。山村の生業をよみがえらせようとする細貝さんの活動に、注目したいと思います。

細貝さんの活動をもっと知るには・・・  
https://www.facebook.com/wabi3biya/