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島津冬樹(段ボールアーティスト)

最近評判の、少し変わったドキュメンタリー映画『旅するダンボール』。主役は、国内外から注目を浴びる“段ボールアーティスト”島津冬樹さん。世界30か国以上を旅し、路地裏に捨てられている段ボールを拾って、財布やカードケースに変身させています。そのユニークで機能的な作品も、世界を旅し、共感の輪を広げています。日本では、国立新美術館をはじめ、多くの場所で展示販売とワークショップが行われました。創作のきっかけは多摩美大在学中、ボロボロの財布を買い替えるお金がないため、段ボールで作ってみたこと。学園祭で、1つ500円で販売したところ完売。大手広告代理店にアートディレクターとして就職するも、段ボールへの思いを捨てきれず退職。以来、作品を通じて“不要なものから大切なものへ”という思いを伝え続けています。「段ボールには、どういう場所で使われてきたか、という物語が詰まっている。僕はその記憶を残したい」と、箱の絵柄や落書きまでを生かした制作に打ち込む島津さん。そのあったかい手触りの作品が私たちに寄り添い、凝り固まった心を解き放ってくれるのです。

島津さんの仕事をもっと知るには・・・
http://carton-f.com/

映画『旅する段ボール』の情報は・・・
http://carton-movie.com/
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