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那須拓陽高校 農業経営科の皆さん

ビオトープとは、生命:bioと、場所:toposの合成語で「生物の生息空間のこと」。多くの自然が破壊された今、残されたビオトープを復元、創出する活動が盛んになっています。こうした中、学校を丸ごとビオトープにしてしまった栃木県の那須拓陽高校が、2017年度「全国学校・園庭ビオトープコンクール」において環境大臣賞を受賞しました。活動の中心は、農業経営科の生徒15名ほど。顧問の先生と共に、那須疎水から水を引き、校庭に沼地を設け、植樹しました。こうして森、水辺・草地など多様な環境を生み出した結果、絶滅危惧種のトウキョウダルマガエルや、飛ぶ宝石と呼ばれるカワセミ、さらにミズカマキリ、オニヤンマなどの昆虫、幻のランの花・クマガイソウなどがよみがえったのです。生徒たちは実習農場や水田も整備。冬に水を引きこむ「冬水田んぼ」にしたため、昨年はハクチョウも飛来しました。生徒たちの夢は、自然界ではほぼ消滅してしまった天然記念物の淡水魚・ミヤコタナゴをよみがえらせること。その繁殖にかかせない二枚貝をビオトープで育てようとしています。生き物と農業の共生を考え、生物多様性を守るために汗する若者たち。番組の最年少アーシストのコトノハを期待したいものです。