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浦野祐子(着物リメイク作家)

タンスに眠っている和服。亡くなったおばあちゃんの形見など、着ることがなくても、思い出があって捨てられない…そんな着物や帯を今使える形にリメイクしてくれるお店「アトリエ・ラ・ソワ」。浦野祐子さんが、パーティバッグ、トートバッグ、さらにブローチやイヤリング、スマホケースなどに生まれ変わらせます。アトリエのある群馬県は、古くから絹織物が盛んでした。浦野さんの祖母の実家は養蚕農家。自分で紡いだ絹糸で反物を織り、染めて仕立て、娘の嫁入りに持たせたといいます。そうした着物は今、浦野さんの手元に。着物は代を継いで着続け、何回も仕立て直し、最後は布団側に使う…かつては日本のどこでも見られた風景が絶えてしまうなら、現代にあった形で蘇らせたいと浦野さんは願います。お客さんは中高年の女性が中心。出来上がったバッグなどを親しい人に贈ることで、楽しみながら“女の終活”をしている感じだそう。母の形見などを手に、思いを語る人の姿に、「生まれ変わって、また思い出を紡げるように」と、浦野さんはリメイクする事の意味をかみしめています。

浦野さんの仕事をもっと知るには・・・
http://atelier-la-soie.com/