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熊田辰美(古材屋 桜花園)

2017年に全国で解体された木造建造物は9万棟以上。古い建物がどんどん壊され、貴重な日本の木材がわずか数十年でゴミになってしまっています。こうした現状に心を痛め、20年前、湘南・葉山に古材屋「桜花園」を開いた熊田辰美さん。壊される民家や、旅館、お寺などから、命を終わらせるにはまだ早い木の梁や柱、床板、建具や家具等を買い取って再生しているのです。クギを抜いたり、洗ったり、壊れた建具を直したり。こうしてよみがえった1万点を超える古材が、店内に所狭しと並べられています。それは、今では滅多にお目にかかれない、職人技の粋を極めたモノばかり。熊田さんの古材は古民家のリフォームに役立ったり、お店の雰囲気のあるカウンターテーブルに生まれ変わったり、新築の家にも使われたりしています。
本来、木は乾燥した状態を保てば、何十年、何百年と使い続けることの出来る建材。だからこそ大切に手入れし、補修し、再利用してきた日本の暮らしを今一度、見直そう…。熊田さんの思いは共感を呼び、古材を使った素朴なインテリアは今、注目を集めるようになりました。きめ細やかな仕事で、人々の暮らしを包み込む空間の一部となって旅立っていく古材の魅力と、熊田さんの暖かいコトノハをつづります。

熊田さんの仕事をもっと知るには・・・

http://okaen.life.coocan.jp/