「動物を通じて生きる喜びを伝えたい」。東京・日野市で馬を飼い、訪れる人々に馬と触れ合う一時を提供している山崎さんは言います。車道を悠然と歩むのは、山崎さんが自宅で世話する牝馬、マリヤ。街中に突如現れる馬に子どもだけでなく、大人も大喜び。道路交通法では馬は自転車など軽車両と同様に扱われます。マリヤは山崎さんの指導のもと、ビジターを乗せ、近所の河川敷にも出かけます。東京とは思えない自然豊かな
場所です。山崎さんはマリヤを身近に感じてもらうためにカフェも経営。名付けて「馬Caféマリヤの風」。カフェで初めて馬に触る人も、やがてマリヤと楽しい時間を過ごします。マリヤを通して、地元で野菜作りをする方とも交流。届けた馬ふんが熟成した堆肥になり、元気の良いニンジンなどの野菜が育つという循環が生まれているのです。山崎さんは地元の障がい者施設や高齢者施設なども、マリヤと訪問しています。夫と死別した時、マリヤが心の支えになったと言う山崎さん。皆に笑顔を届けたいと、１頭の馬を通して自然と人々をつなぐ、ユニークな試みを続けているのです。

山崎さんの仕事をもっと知るには・・・
https://www.mariyanokaze.com/