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小山文大(大森 海苔のふるさと館)

「緑のコトノハ」では2020年の東京オリンピック開催に向けて、「東京の環境を見つめ直す」シリーズを始めます。その第1回目は、東京での海苔(のり)養殖伝承の取り組みです。舞台は大田区大森。ここは江戸時代、海苔養殖が日本で初めて行われた、いわば海苔のふるさとです。大森では昭和初期まで盛んに生産が行われていましたが1964年の東京五輪に向けた、空港や道路整備などで海を埋め立てるため、海苔漁師 約4000戸が漁業権を手放しました。1963年春の収穫を最後に東京都での養殖は終わりを告げたのです。それから半世紀以上経ち、伝統の海苔養殖の技術を伝えていこうという機運が盛り上がっています。「大森海苔のふるさと館」では江戸前海苔の伝承プロジェクトが行われ、事務局長の小山文大さんは元海苔漁師たちやボランティア・サポーターと共に失われた海苔の養殖・板海苔作りに挑戦しています。「海苔は海の水質や水温などで大きく生育状況が変わる、いわば海の環境のバロメーターでもある。地元の海を見つめながら大森の海苔文化を伝えていきたい」という小山さん。以前の東京五輪で養殖は終わったけれど、今度の東京五輪以降は海苔文化がさびれないよう、大切に継承していきたいと願っているのです。

小山さん達の活動をもっと知るには・・・
http://norinoyakata.web.fc2.com/