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ココ・ファーム・ワイナリーの皆さん

そのクォリティの高さから『奇跡のワイン』と呼ばれ、世界の食通に知られる名品を産むワイナリーが栃木県足利市にあります。2000年九州沖縄サミットで乾杯に用いられたスパークリングワイン、2008年北海道洞爺湖サミットで供された赤ワインを作りあげたココ・ファーム・ワイナリー。
自然の恵みと人間の手で栽培した葡萄(ブドウ)は、ほとんど何も加えずワインになります。葡萄が自然に持っている野生酵母だけで醸造、その後、山の胎内に作られたトンネルの中へ。そこは、夏涼しく冬暖かい、天然の熟成庫なのです。 ワインを作っているのは、隣接する障がい者支援施設「こころみ学園」の園生とワイナリーのスタッフたち。傾斜38度の急斜面での草刈り、雨よけの傘かけなど、園生のていねいな手仕事が極上のワインを産んでいます。始まりは1950年代、教師の故・川田昇氏が、知的障がいを持った生徒の自立を目的として、共に山を開墾し、葡萄畑を作ったこと。自然の中で汗を流すことで、生徒たちは心身が安定し、たくましい働き手になって行きました。中には、農作業が苦手で一日中ただ立っている子どももいましたが、川田氏曰く、「彼は風に吹かれ係なんだよ」。実は、「風に吹かれ係」が見張り番となっていたお陰で、葡萄がカラスにやられなかった・・・。やがて、8月になると園生は風に吹かれながら、一日中空き缶をカンカン叩いて鳥を追い払うようになりました。園生とスタッフが助け合って働くココ・ファーム・ワイナリー。人も葡萄も自然体、その中で育まれる豊かな世界を描きます。

ココ・ファーム・ワイナリーのことをもっと知るには・・・
http://www.morinoboen.org/