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群馬直美 葉画家(ようがか)

実物と同じ大きさのありのままの虫食いの葉っぱや野菜の絵を描き、自然の輝きをこの上なく鮮やかに伝える、洋画家ならぬ葉(よう)画家の群馬直美さん。東京・立川の倉庫のアトリエから放たれる、植物の息吹をあますことなく伝える絵が、話題を呼んでいます。35年間にわたり、900点余りもの葉っぱの絵を描いてきた群馬さん。そのきっかけは美大生の頃、街路樹の新緑の美しさに感動し、その美しさを伝えたいと思ったからだそうです。群馬さんが繊細で写実的な表現を極める為に用いているのは、顔料に卵を混ぜる、ナチュラルなテンペラという画法。これは中世ヨーロッパの技法で、微妙な細部の奥行まで描きこめるのです。この方法で、辛み大根の絵の制作には、なんと5ヶ月を費やしました。数日するとしなびてしまうダイコンの産毛の1本1本まで正確に表現出来るようにと、大根のあらゆる細部を接写した176枚もの写真をベースに描き尽くしたからです。「虫に食われた葉っぱやすすけたドングリもこの世に二つとない命の輝きの持ち主、1枚1枚の葉っぱ達それぞれに物語がある。この世の中のものは等しく価値があり、光り輝く存在。植物たちから元気をもらって欲しい」と、群馬さんは語ります。初心者も参加できるワークショップも開催、そして話題の画集のタイトルは・・・「言の葉・葉っば暦」、当番組と楽しみなご縁になりそうです。

群馬さんの世界をもっと知るには・・・
http://www.wood.jp/konoha/