ミニ情報

#87

歌で巡る四季

「故郷」を作詞したのは長野県の現在の中野市明治9年うまれの 高野辰之、作曲は 岡野貞一です。高野は農家の三男三女の長男として生まれました。少年時代は農業の手伝いをするかたわら、蔵に隠れて本をむさぼり読む学問好きな少年でした。高野はいろいろ悩んだ末、23歳の時に上京します。上京後は国文学の研究に励みますがかなか評価されることはありませんでした。それでも高野は、古代から近代にいたる日本の歌についてまとめた論文「日本歌謡史」を20年かけて夏季げました。その論文で東京帝国大学から文学博士の学位が授与されました。高野49歳の時でした。その報告のため故郷・長野へ。喜びの帰郷を果たすことが出来た高野。唱歌「故郷」には高野の思いが込められていたのでしょうか?