ミニ情報

#67

四季をめぐる歌 特集

「どじょっこふなっこ」(秋田地方伝承 岡本敏明作曲)には、田んぼの四季が歌われています。歌詞のほとんどが秋田の方言です。秋田では、様々なものに「こ」をつけて呼びます。「どじっこ」、「ふなっこ」をはじめとして「いぬっこ」,「ねこっこ」食べ物にも「あめっこ」,「お茶っこ」・・・・など。歌がちょっとユーモラスに聞こえるのはこの「こ」が付くと親しみやすく聞こえるからではないでしょうか。
この歌が広く知られるようになったキッカケは、昭和11年秋田市にある金足西小学校に当時、音楽教育に力を入れていた東京の玉川学園の生徒と引率の教師が訪れた時のことです。夜に開かれた歓迎会で秋田側の新任の教師が詩吟調の歌を披露しました。それが「どじっこふなっこ」でした。それを面白いと思った玉川学園の音楽教師:岡本敏明が歌を書きとめそれがのちに世に広まったと言われています。