ミニ情報

#66

名曲セレクションⅡ

名曲「背くらベ」(作詞:海野厚、作曲:中山晋平)の詩が発表されたのは大正8年でした。
明治29年静岡市に生まれた海野厚は、7人兄弟の長男で妹と弟がそれぞれ三人いました。一番下の弟とは17歳も年の差がありました。
海野は上京後「背くらべ」を童謡雑誌に投稿し、その作品が北原白秋に認められて海野は童謡作家になりました。しかし海野はその後不治の病だった結核を患い、実家に帰ることが出来なくなったそうです。
弟たちと会ったのは、もう2年も前のことのようで、とても寂しい思いをしたのではないでしょうか。
海野の思いを想像すると兄弟同士で背比べをする和やかな雰囲気のこの歌も少し違ったものに聞こえてきませんか?